こんにちは、久家です。
皆さんはいつ体のケアを行なっていますか?
・痛みが我慢できなくなってから
・痛みが出たらすぐに
・違和感を感じ始めたら。
・状態に関わらず定期的に。
などそれぞれのタイミングがあると思います
また体の痛み以外にも、
イライラしたり…
気分が落ち込んだり…
機嫌が悪かったり…
あれこれ心配になったり…
そんな日を送ることは人間誰しもあることで、こういったことに対処することもある意味体のケアと言えます。
自分の機嫌をとって、感情をコントロールして、安定した健やかな感情を持つことができればその日はうまくいきますよね。ではそのために、何をどんなタイミングでやれば良いのでしょうか?
今回は
「体をケアするタイミング」
についてお伝えします。
それでは始めていきましょう!
感情よりも体が先
「人は楽しいから笑う」
これに異論がある人はいないと思いますが、実際はそうでなく
「笑うから楽しくなるんだ」
というのが今の科学的な見解です。
最初に感情がくるのでなく、まず体の反応がきて、その反応に合わせた感情が生まれるのが人間だ
ということなんです。怖いから緊張するのではなくて、「体の緊張が先で、その体の状態に合わせた感情が生まれますよ」っていうのがもう何十年も前から言われていることなんです。実際、笑いヨガというのがあります。あれは意味もなく笑うわけですが、そうすると「どんどん体の細胞が活性化されて免疫力高まりますよ」みたいな理屈です。
欧米の方ではもうこれは常識になっているらしいのですが、日本では一部の人が知っているくらいでほとんど知られていません。多くの人が感情が先だと思っているんです。
でも大昔から言われますよね。
「健全な魂は健全な肉体に宿る」って。
何よりもまずは、健全な肉体なのです。
体を整えるタイミング
体の基本的な機能が正常でなければ、本来緊張しなくていい場面で緊張したり…、ストレスを感じなくていい所で感じたり…、何でもないことで不安になったり…、と良からぬ感情が出てきてしまうわけですが、ではその感情はどこから出てきているのか?
多くの人が脳から出てきていると思っているのですが、実は体全体の反応から出てきているというのが重要な理解です。
例えば猫背の姿勢をとって視線を落としてうつむいていると、絶対にポジティブな気持ちにはなりません。この姿勢では、いくらポジティブな事を考えてくださいと言われてもできないんです。
体にとってネガティブな姿勢ではネガティブなものしか見えないんです。そしてネガティブなものしか見えなければ、出てくる言葉もネガティブになってしまいます。当然感情もネガティブです。
姿勢の悪さはもちろん腰痛や肩こりを招きますが、マイナスの感情も姿勢の悪さによって引き起こされるんです。多くの人は体に痛みや疲労、不調を感じた時に体のケアを行おうとしますが、
最近不安ばかり感じる…、毎日イライラして…、気分が良くならない…、こんな時こそ体を整えるタイミングなんです。
呼吸が乱れると、体が乱れ全てが乱れる
先ほど「健全な魂は健全な肉体に宿る」とお伝えしましたが、古代ギリシアでは魂の事を「プシューケー」と呼んでいました。この「プシュー」というのは呼吸の音からきていると言われていて、「魂」、「一番大切なもの」という意味の言葉が呼吸からきているというのは、とても象徴的だと思います。
古代ギリシアの時代から呼吸というものはとても重要視されていたんですね。
呼吸が乱れている状態は体の反応が乱れている状態です。なので…
呼吸が整えば体が整います。
疲労した体を痛くないからとほったらかして、悪い姿勢が習慣になってしまうと、当然腰痛、肩こりがひどくなりますが呼吸も乱れてきます。
呼吸が乱れてくると、体がさらに乱れてきて…、気持ちが乱れてきて…、判断が乱れてきて…、言動が乱れていって…全てが乱れていく。。
その結果人生が悲しいことになっていくわけです。
肩や首が慢性的に凝る人はほぼ間違いなく正しく呼吸ができていません。横隔膜を使った正しい腹式呼吸ができないため、首や肩、背中の筋肉を必要以上に使って1回1回の呼吸をするようになるからです。
人は1日に約2万回呼吸します。
正しく呼吸ができない状態は首や肩、背中の筋肉からしたら、自分たちの仕事をしながらやらなくてもいい仕事を1日に2万回、それを毎日毎日させられているようなもの。疲れないわけありませんよね。
現代人はいつも疲れている、と言われますが、こういう視点で見ると呼吸が原因しているのは間違いないと思います。こんな状態でいつも疲れていたら当然、ポジティブな言葉なんて自分の口からは出てこないし、ポジティブな言葉を受け取ることもできません。
体の状態が悪ければ、言葉も思考もどんどんネガティブになってしまうんです。
こうやってどんどんストレスがかかってくると、今度は体に悪いものを食べたくなってきます。
間食がやめれない…
ついつい甘いものを食べてしまう…
ジャンクなものを食べたくなる…
もちろん本人の食の好みはありますが、体に悪いものが食べたくなる時って大体、体の状態が悪い時です。
ストレスかかると…
体に悪いものを食べたくなる
↓
体に悪いものを食べる
↓
体の状態が悪くなる
↓
もっと食べたくなる
↓
さらに食べる
↓
体がさらに悪くなる
こんな負のスパイラルに入ってしまうのです。この負のスパイラルを断つのは意志力だけではなかなか難しいでしょう。
こんな時こそ体の状態を整えることに目を向けるんです。
健康になりたければ「乱れた体を早く立てなおせ!」
普段いくら体に気を使っていても、イレギュラーなストレスがかかった時には必ず体は乱れます。乱れることは何も悪くありません。人間の体の状態なんて絶対に浮き沈みはあるものですから。
大事なのは…
体が乱れた時にどれだけ早く立て直すか
です。
僕は患者さん方に昔からずっと言ってきたことがあります。
「症状が出てから何かをするのでは遅いですよ」
僕の言わんとしていることは少しずつですが理解してくれる方も増えてきましたが、まだまだ立て直そうとするまでに時間がかかる人がほとんどです。
我慢できない程ではない…
時間が取れない…
忙しい…
施術、運動、睡眠、食事など体の乱れを立て直すこを後回しにする理由はいくらでも作れます。いつ立て直すかはその人次第。今回お伝えしてきたように、
体の健全性が失われれば、感情が乱れ…、言葉が乱れ…、思考が乱れ…、判断が乱れ…、全てが乱れてしまいます。
そんな毎日ってどうですか?
体の乱れを立て直さずに後回しにすることは、人生をそれだけ無駄にしている
大袈裟でも何でもなく本当に僕はそう思います。
大事なことなので繰り返しますが、
体は乱れるもの。大事なのは体が乱れた時にどれだけ早く立て直すかです。
僕が何を言おうが何を書こうが、いつ立て直すかはあなた次第です。なんか説教じみた内容になってしまいましたが…、今回お伝えしたことが、あなたが今以上に自分の体に目を向けるきっかけになってくれたら幸いです。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。
久家