こんにちは、久家です。
前回、健康というものは質の良い「睡眠」「運動」「食事」、すなわち、質の良い生活習慣で達成されるものだという話をしました。
前回記事:健康は生活習慣で達成される!
これだけ健康情報が溢れる現代なので、健康になるためには生活習慣を整えることが大事だ、ということはもうほとんどの人が知っている事実だと思います。
では実際何をやっていけばいいのでしょうか?
睡眠、運動、食事全部に対して意識高く取り組んでいる人もいるでしょうし、1つしか取り組んでいない人もいるでしょう。
取り組み方も何となくやっている人もいれば、食材にこだわったり…サプリメントを取ったり…寝具にこだわったり…と真剣に取り組んでいる人もいるでしょう。
人それぞれで良いと思います。
今回から、睡眠、運動、食事それぞれに関してどなたにでもまず取り組んでほしい事をお伝えします。「これさえやればいい」というものではありません。今の所「最も影響力が大きい」と僕が考えているものをご紹介します。
今何も取り組んでいなければまずはこれから始めてみてください。今何かに取り組んでいるのであればそれにプラスしてください。間違いなく効果が上がると思います。
今回は睡眠編です。
それでは早速行ってみましょう!
睡眠の質を上げるには?
睡眠については時間と質が大事だと言われます。時間は確保するしかありませんが、質ってどういう事でしょうか?
時間と質が分けてあるということは、例えば8時間寝れていても質が悪い睡眠があるということ。寝ても全然疲れが取れないという人もいますよね。
眠れればいいというわけではないのです。
睡眠は以下の3つのために必要と言われています。
・脳のデトックス
・内臓を休める
・脳の適切な処理
これが適切に行われるのが質の高い睡眠です。そして質の高い睡眠が取れた結果として、しっかりと体が回復するわけです。
睡眠の質が良いか悪いかは、朝起きた時に前の日の疲れがどれくらい取れているか、で判断するといいと思います。ではどうしたら睡眠の質が上がるのでしょうか?それは…
副交感神経を優位にすること。
体をリラックスさせるのです。そのためにやることは睡眠前ルーティーンを作ることです。
ネットで調べればたくさん出てくるので、ぜひあなたのライフスタイルに合ったものを取り入れて欲しいのですが、その中でも特に皆さんにやってほしい事、いや、みんなやるべき事を今回ご紹介します。
睡眠の質を上げる最も効果的な方法
「なかなか眠れない…」「眠りが浅い…」「朝起きて疲れが取れていない…」そんな方にまずやってほしいのは…
寝る前2時間スマホを見ない
これだけです。たったこれだけであなたの睡眠は劇的に変わります。
睡眠の質を考えた時、寝る直前までスマホを見ている、パソコンを見ている、ダブレットを見ている
というのは、はっきり言って最悪です。
神経が過度に刺激され交感神経がものすごく優位になるので、これが一番眠りの質を下げます。たとえ世界一のベッドで寝たとしてもスマホを寝る直前まで見ていたら…アウトです。それならまだ、スマホを遠ざけて睡眠前ルーティーンを確立して、副交感神経を優位にして畳の上で寝たほうがぜんぜんマシです。
スマホは寝る2時間前まで。
無理な方はせめてお風呂に入る前までにしましょう。
お風呂に入った後はスマホを見ない。寝室にはスマホを置かない。
全くお金も時間もかかりません。見なければいいだけなんで。高級なベッドを買わなくても…サプリメントを飲まなくても…あなたの睡眠の質は上がるんです。
寝る前までスマホを見なければ。
睡眠の質を下げる行為はパワハラ上司と変わらない?
寝る直前までスマホを見ることは、どれくらい影響があるのでしょうか?
スマホやパソコンの画面から発せられるブルーライト。その影響はあなたも聞いたことがあるでしょう。
ブルーライトには眠りにつく時間を体に知らせるメラトニンというホルモンの分泌を抑える特殊な効果があります。
ブルーライトは大昔の私たちの祖先にとっては晴れ渡った空から降りてくるものでした。それを今では、
寝る直前までスマホの画面から浴びているので脳が昼だと勘違いするわけです。
いつまで経っても脳が目覚めたままなのです。
ブルーライトはあなたの体内時計を2〜3時間は巻き戻すでしょう。さらにアプリやSNS、ゲームなどあらゆる刺激によって脳が目覚めてしまう。
あなたの脳はいつになったら休めるのでしょうか?脳を休ませないと、鬱や不安の症状のリスクが高まるということも分かってきています。睡眠の質がいかに大事かということです。
そして、整体師の視点から言わせてもらうと…
わざわざ寝る前に体を歪ませている
あなたはどのような姿勢でスマホを見ていますか?おそらく座って見る人のほとんどが猫背になってうつむいているでしょう。ソファーやベッドに横になって見ている人もいるでしょう。せっかくお風呂に入って体がリラックスして寝る準備に入ろうとしている体に…
わざわざストレスをかけて体を歪ませているのです。
それでもし寝具が合っていなければ…寝ている間にもさらに体を歪ませてしまい、睡眠の質は最悪です。
寝る直前までスマホを見るということは、脳に対しても…体に対しても…寝る直前までストレスを与えているということに気づいてください。
寝る前までスマホを見て何もいいことはありません。
もしあなたが寝る直前までスマホを見ているのなら…、脳や体からするとあなたはブラック企業やパワハラ上司と何ら変わらないかもしれません。
1日フル稼働してきた脳や体に、寝る直前までストレスをかけ続け、働かせているのですから。
スマホを見る習慣が子どもの成長を蝕む
おそらくこういったことを知っても、スマホを制限できる人は少ないでしょう。それくらい現代人はスマホに依存しているので。そこで今回は子供への影響もお伝えします。
まずは先ほどもお伝えしたブルーライト。これは、子供の脳の発達を妨げます。脳の前頭葉という部分を破壊しているとまで言っている人もいるくらいです。
スマホの画面を見る時間が長ければ長いほど、脳の発達は妨げられています。2、3歳くらいの子に「見せとけばおとなしいから」という理由でスマホを見せている親御さん達がいますが、子供の脳の発達よりおとなしくさせることの方が大事なのかと不思議に思ってしまいます。
海外での多くの研究で、スマホを教室から追い出せば、生徒たちの成績がアップするということもわかっています。そして、特に成績を伸ばしたのは、勉強で苦労していた子供たち。学校でスマホを禁止すれば、お金をかけずに生徒間の成績格差を縮められるという結論に至っているとのことです。
さらにもう一つお伝えすると、
「甘いものを食べなければ、理想のスタイルが手に入るかもしれない」
「今ゲームをせずに勉強すれば、行きたい学校に行けるかもしれない」
こういった、将来もっと大きな「ご褒美」をもらうために、すぐにもらえる「ご褒美」を我慢するのは大人にとっても、子供にとっても、非常に重要な能力だと思います。自制心とも言えるでしょう。
スマホを長時間使用することでこの能力が低下することがわかっています。
これが何を意味するのか?ご褒美を先延ばしにできないということは、上達に時間がかかるような事を学べなくなるという事です。
仕事でも…勉強でも…スポーツでも…芸術でも…すぐに上達できるものなんてなかなかありません。しかし今の子供は、すぐに手に入るご褒美に慣れているので、上達できなかったらすぐに辞めてしまうのだそうです。
この他にも子供達への悪影響はまだまだありますが、今回ご紹介した
・子供の脳の発達を妨げる
・学校の成績に大きく影響する
・自制心が養えない
これだけを考えても子供への影響は計り知れません。
そんなスマホをお子さんに長時間持たせたいですか?
子供達のスマホの使用時間を減らすことはとても大事なことです。しかし親が長時間使っていたら、子供に言うこともできませんよね。自分の健康のためにも、お子さんの成長のためにも、スマホの使用時間は減らしていきましょう!
そのスタートとしてまずやること。それが…
寝る前にスマホを見ないことです。
わが子にiPadを持たせなかったジョブス
いかがでしたか?
今回はなんか…
説教みたいになってしまいましたね(苦笑)
もし気分を悪くさせていたら、申し訳ありません。でもあなたやあなたのご家族の健康を考えた時に、睡眠はとても重要なことですし、今の社会でその睡眠に最も大きな影響を与えているのがスマホなんです。その影響を知ってほしくてあえて書かせていただきました。
IT企業のトップは子供にスマホを与えない
というのは有名な話です。
Appleの創業者スティーブ・ジョブズは、わが子に対して「iPadはそばに置くことすらしない」と言っていたそうです。そしてスクリーンタイムを厳しく制限していたとのこと。
ビル・ゲイツは子供が14歳になるまでスマホは持たせなかったそうです。
これが何を意味しているのか?
誰よりもiPhone、iPadを知っているジョブズが自分の子供に持たせたがらなかった
ということは、それだけ子供の成長に悪影響を与えるものということではないでしょうか。
これからの時代、スマホを一切使わないことは無理です。大人も子どももスマホとはうまく付き合っていかないといけない時代です。急に何時間も減らすことはなかなか難しいでしょう。
だからと言って、自分の健康を害しては意味がありません。健康を考えた時に大きく影響する習慣は睡眠です。そして睡眠の質を大きく下げてしまうのが寝る前にスマホを見る事なんです。
まずは…
寝る前にスマホを見ないことから始めましょう!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は「まずはコレだけやってみて〜運動編〜」をお伝えします。お楽しみに。
久家