心こそが健康を決める!〜マインドフルネスで健幸を当たり前に〜

こんにちは、久家です。

僕は日頃から整体という仕事を通じて、様々な症状を抱えた患者さんたちと関わっています。僕が診る主な症状は、肩こり、腰痛、頭痛、膝痛、猫背、スポーツ障害、産後の歪み…などなど身体レベルで問題が起こっているものですが、これらの症状を根本的に解決するには…

心の状態こそが健康状態を決める最も重要な要素

だと僕は信じています。

それは単なる「心と体の調和」というようなことではありません。心と体は1つのシステムを形成していて、人間に起こる全ての変化は基本的に心理レベルと体レベルで同時に起きています。この「心と体の一体性」を受け入れると、健康に対して新たなアプローチができるようになります。

僕はこの仕事を始めて20年が経ちました。これまで多くの患者さんを診てきて、そして自分の体の状態と向き合ってきて…

・心が健康を決める重要なカギであること
・心の持ちようを変えることで健康を劇的に改善できること


これらは紛れもない事実だと確信しています。

そこで今回は、心の持ちようを変える方法の1つ

「マインドフルネス」

についてお伝えします。
それでは始めて参りましょう!

目次

マインドフルネス=瞑想ではない

「マインドフルネス」と聞いて皆さんは何を思い浮かべますか?

Wikipediaで調べてみると、次のように書かれています。

マインドフルネスとは、現在において起こっている経験に注意を向ける心理的な過程である。瞑想およびその他の訓練を通じて発達させることができるとされる。

Wikipedia より


他のサイトをいくつか見ても瞑想と関連付けた説明が多いです。

“マインドフルネスの母 “と呼ばれるエレン・J・ランガー博士の著書

「マインドフル・ボディ」

この本の中で博士はこのように述べています。

マインドフルネスは「積極的な気づき」という単純なプロセスであり、特に瞑想を必要としない。

エレン・J・ランガー著 【マインドフル・ボディ】より

なんとなく世の中では、マインドフルネス≒瞑想と捉えられているように感じますが、マンドフル(今ここに意識を向ける)な状態を作る手段の1つが瞑想だと僕は理解しています。

ネットやYouTubeなどで「マインドフルネス」と検索すれば、瞑想法がたくさん出てきますが、瞑想にこだわる必要はなく、「今ここに意識を向ける」ことができれば何でもいいと思います。

実際僕は日常の中でマインドフルネスを行っていますが、瞑想がどうも苦手なので、ランニングや書道でマインドフルな状態を作っています。ランニング中は常に自分の身体に意識が向きますし、書道は字を書くことにただただ没頭できます。

やりたいことはマインドフルな状態を作ること。

ぜひ自分にあったマインドフルネスを見つけてください。

マインドレスにならないために

マインドフルの反対の言葉は…

マインドレス(無意識、無自覚)

日々の仕事、家事、育児なんかは毎日のことなので、無意識に行なってしまいがちです。大事なことでなければそれで構いませんが、やはり重要な判断・決断をする場面は、いかにマインドフルな状態でいられるかが重要ではないでしょうか。

また毎日僕らは人やメディアを通して膨大な情報に触れています。これだけ膨大な情報に触れていると「何となく」「ぼんやりと」「無意識に」その情報に接してしまいませんか?

1つ1つの情報と丁寧に向き合うってなかなか難しい…

なのでどうしても僕ら現代人は知らず知らずのうちにマインドレスになってしまうのです。こういった背景も、現代でマインドフルネスが流行っている要因ではないかと思います。

一昔前までは瞑想と聞けば、「怪しい」「何かの宗教?」みたいに言われていたのに…、それが今では健康のために行うものになっている。時代が変わるとこんなにも変わるものなんですね(笑)

僕は仕事柄、患者さんと常に1対1で接するので、仕事中にどれだけ深くマインドフルな状態でいれるかが重要だと思っています。

患者さんの表情、声のトーン、雰囲気、会話の内容、動き、姿勢、筋肉の張り…、こういった情報を施術中に細かく感じ取るには、自分がマインドフルな状態でいないと絶対に不可能です。だから僕はより良い施術を提供できるように日頃からマインドフルネスを行なっています。

心を整えて自分の選択を正しいものに!

「マインドフル・ボディ」の中には
このような事も書いてあります。

マインドフルである時、人は今まで気づかなかったことに気づき、知っていると思っていたことも実はよく知らなかったのだと悟る。するとすべてが興味深いものとなり、そこから新たな有用性が見出せる

エレン・J・ランガー著 【マインドフル・ボディ】より


これってとても大事なことではないでしょうか。

情報が溢れ、行動の選択肢が無限にある現代では…

「正しいものを選択する」のではなく、「自分がした選択を正しいものにする」ことが重要

だと僕は思っています。どうしても僕たちは「正解はどれだろう?」という基準で選びたくなってしまいます。

「より正しいのはどれだろう?」
「より失敗しなさそうなのはどれだろう?」
「よりうまくいきそうなのはどれだろう?」
「より得しそうなのはどれだろう?」

現代の情報化社会では、こうやって無限に選択基準がありますがこれ…、全部罠ですから気をつけましょうね。

一見良さそうだし、短期的には良いことが起こります。得できるかもしれないし…、うまくいくかもしれない…。だけどこんな基準で選んでいては、例えば健康に関して言えばいつまで経っても健康にはなれません。世の中の健康ビジネスに巻き込まれている人たちを見れば、明らかですよね。

もっと大きなことを言えば、こんな基準で選んでいてはいつまで経っても幸福にはなれません。いつまで経っても人生に不満を持つようになって、おそらく死ぬまで不満を持ち続けるでしょう。

そもそもこれだけ情報が溢れていたら、「論理的に正しい選択」なんて存在するのかさえ分かりません。だからこそ、自分がした選択を正しいものにできるように行動していく方が充実した人生、幸福な人生を送れるようになると思うんです。

「自分がした選択を正しいものにする」とは、単に自分の正しさを主張することではありません。まさに本の中に書かれていたように、

・今まで気づかなかったことに気づくこと
・知っていると思っていたことも、実は知らなかったのだと悟ること


これを繰り返していくことで自分がした選択を正しいものにできる。そしてそのために必要なのがマインドフルな状態でいることだと思います。

今の世の中、ネットやSNSを見ていると、多様性をはき違えて「自分の正義」を振りかざしている人がとても多いように感じます。

まさに…マインドレス

ああならないようにと常に気をつけていますが、気づかないうちに自分も同じようなことをしてしまうことがないとは言えません。そうならないためにもマインドフルな状態を日々作っていきたいですね。


いかがでしたか?

冒頭でもお伝えしたように心の持ちようを変えることで健康は劇的に改善できます。そして今回はその方法の1つであるマインドフルネスについてお伝えしました。

1日の中に少しでいいので、マインドフルな状態を作る時間を持ってみてください。その積み重ねによって心の持ちようが変わり、そして体が変わります。

心と体を整えて「健幸を当たり前に」していきましょう!

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

久家

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