こんにちは、久家です。
これからの未来の健康を考えた時に、睡眠、運動、食事の生活習慣を整えることはとても重要です。
しかし情報過多の現代において、何をどうやればよいかを決めるのはかなり難しいですよね。
これからは「予防の時代」と僕はずっと繰り返しお伝えしていますが、正しい情報を選ばないとしっかり予防はできませんし、やることが多すぎても消化不良になり、返って悪い結果になることも…
そこでみなさんにお伝えしている
「まずはコレだけやってみて!」
前回記事:まずはこれだけやってみて!〜睡眠の質を劇的に上げる習慣〜
前回の睡眠編に続き、今回は運動編です。
それでは行ってみましょう!
なぜ運動が体に良いのか?
今回はまず、「なぜ運動をするのか」を考えていきましょう!
「運動は健康に良い」ということは誰でも知っていることですが、運動を習慣化できている人って結構少ないです。
「健康に良い」っていうだけでは人は動かないんですね。
そもそも「健康に良い」ということ自体がザックリしすぎています。健康の定義も人それぞれ違う訳だし。なので、まずこの「健康に良い」をもっと具体的にしていきましょう。
あなたにとって健康に良いとはどういうことですか?
運動することであなたの体にどういうプラスがあると思いますか?
まずはそれを書き出してみましょう。
何個ぐらい思いつきますか?
脳が鍛えられる!?科学に基づいた運動の効果!
例えば、
・脳が若返る
・ストレスや不安を鎮めてくれる。
・副作用がなく、集中力を改善してくれる
・意欲を高め、鬱を防ぐ
・記憶力を高める
・新しいアイデアがひらめく
・学習能力が高まる
こんな薬があるとしたら欲しいですか?っていうかまずは「怪しい」って思うかもしれませんね(笑)
でもちゃんとあるんです。しかもこの薬…お金はかかりません。何だと思います?この薬とは…
「運動」です。
上に書いたのは全て、
世界中で研究されて、科学的に実証されている運動の効果です。
あなたが先ほど書き出したものの中に、これらのことが書いてありましたか?おそらく書いてなかったでしょう。
例えば、「学習能力が高まる」ということに関してスウェーデンの調査では、小学校で毎日体育の授業を受けた生徒は、週に2回の生徒に比べ良い成績をとっており、特に算数、国語、英語でこの傾向が顕著にみられています。
アメリカの小学校3年生と5年生を対象にした調査では、心肺機能、筋力、俊敏性に優れている体力のある生徒は肥満気味の生徒に比べ、算数と読解のテストで高得点。さらに肥満気味の生徒には、体重が重いほど試験の得点も低い、ということが分かっています。
また、アメリカ・ネブラスカ州では約1万人の小学生に対して同様の調査を行い、体力的に優れた生徒は、そうでない生徒よりも算数や英語の得点で高得点。
こういった調査結果が報告されています。
ではなぜ子供が運動すると学力が上がるのでしょうか?
10歳児の脳をMRIでスキャンした結果、体力のある子供は脳の重要な部位である「海馬」が大きいことがわかっています。つまり
体を鍛えれば、海馬が大きくなり、記憶力をはじめとする学力が向上する
というのです。海馬の成長は大人でも同様に起こるものです。
さらにこのことに関して興味深いことは、試験の内容がもっと難しくなると、体力的に優れた子供と体力のない子供との差がさらに開いたことです。
難しい試験になると、体力的に優れた子供が大差で上回っていたとのこと。
子供の学力の話が一番わかりやすいと思い、このような事例をご紹介させていただきましたが、大人も同様に海馬の成長は起こります。そして、その他の効果に関しても同様に脳科学的に実証されています。
興味のある方は、今回参考にした本(アンデシュ・ハンセン著「一流の頭脳」)に書かれていますので、ぜひ読んでみてください。
このように運動って、肉体的なものを鍛えているだけではないのです。
運動をすることで脳の機能が向上し、人間のいろんな機能がポジティブになる
「運動が健康に良い」ってこういうことなんです。少しは運動することに前向きになっていただけたでしょうか?
必要なのは「体を動かす」運動習慣
運動に関してまずやっていただきたいこと、それは…
週2回、1日20分、体を動かすこと
何をやるかは大した問題ではありません。とにかく体を動かすことです。歩く、走る、泳ぐ、自転車を漕ぐ、好きなスポーツをする、何でも構いません。まずは体を動かすことを習慣にしましょう!
運動習慣のない人はまずは、週2回、1日20分、体を動かす、ここからスタートです。これができている人は、
・週3回にしてみる…
・1日30分にしてみる…
・ウォーキングをジョギングにしてみる
など今より少しで良いので強度を上げてみましょう!脳の機能を上げるのには、筋力トレーニングより有酸素運動の方が効果が高いことがわかっています。心拍数を上げる運動だとより良いです。
特にストレス緩和には有酸素運動が効果的です。
少なくとも20分は続けて、体力的に余裕が出てきたら30〜45分に挑戦してみる。
脳の機能を向上させ健康な状態を作るためには、何時間も運動する必要はありません。少し長めに歩いたり、20〜30分走るくらいで十分なんです。
運動することで筋肉が鍛えられ体力が向上することを知らない人はいません。その筋肉よりも遥かに複雑な器官である脳も運動によって鍛えられるのです。とはいえ、
無条件で鍛えられるわけではなく、辛抱強く続け、途中で諦めないことが肝心です。
効果を実感するまでに数ヶ月かかることもあるでしょう。それでも…
・脳の機能が強化される
・気分が晴れやかになり、不安やストレスが和らぐ。
・創造性が増して、集中力が高まる。
・記憶力が高まり、学力が上がる
などの多くの効果が、週に2回、1日20分歩くだけで得られると考えると、頑張って続ける価値はあるのではないでしょうか?
まずは外に出て体を動かしましょう!
運動が人生100年時代を健康に導く!
いかがでしたでしょうか?
「まずはコレだけやってみて!」
今回は運動編をお伝えしました。一言で言ってしまえば、「とにかく動いて!」ということなのですが、本当にそれがこれからの未来の健康を考えた上でとても重要なのです。
コロナウイルスの感染が始まって以降、私たちの日常生活は大きく変わりました。様々なもののオンライン化が急速に進み在宅勤務なども増えて、人々は動かなくなりました。一日のほとんどを座って過ごしている人もいるくらい…
その結果、体の不調を訴える人が増えている
ということは、テレビやネットのニュースを見ていれば聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
現代人を悩ませているあらゆる心身の不調の原因は、体を動かさなくなったこと
と考えていいと僕は思います。コロナ禍でそれが加速されての今の状況。これからの時代は、医療技術、AI、IoTの進歩などによって平均寿命が伸び、誰もが100歳まで生きられる時代になると言われています。
これは一見とても“良いこと”に見えますが、その一方でこう考えることもできます。
「不健康でも、医療によって長生きできる」
つまり
「長生きできること」と 「健康であること」は、イコールではない
ということです。
令和4年のデータでは、日本の平均寿命は…
女性:87.09歳
男性:81.05歳
しかし、健康上の理由で日常生活が制限されずに生活が送れる「健康寿命」は、平均寿命から
女性でマイナス11.64歳
男性でマイナス8.48歳
要するに、晩年は自立した生活を送れない人がほとんどという現実です。
長生きできるようになっても、それが「延命治療で死ぬ寸前のギリギリで生かされている状態」になってしまうのであれば、それはきっと多くの人が思い描く「人生100年時代の理想の人生」ではないはず。
きっと多くの人が、「無理やり寿命を100歳まで伸ばす」のではなく、「100歳まで健康で元気に生きたい」と思っているのではないでしょうか。
「人間には歩くことが何よりの妙薬となる」
医学の父、ヒポクラテスの言葉です。遥か2500年前、近代の医療技術とは無縁の時代にヒポクラテスは、
体を動かすことが肉体的かつ精神的な健康のためには欠かせないことだと知っていたのです。そしてそれが、現代の科学で証明されている。
特別なことをする必要はないんです。
ただ歩くだけいいんです。
あなたの未来の健康のためにも今日から動きましょう!
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回は「まずはこれだけやってみて〜食事編〜」をお伝えします。
お楽しみに。
久家