オメガ3から始めよう!健康になるためのアブラの取り方

こんにちは、久家です。
 
現在このブログで書いている

「栄養戦略」

これはご来院の患者さんたちにお伝えしているものですが、その中で皆さんが一番躊躇するのがアブラの摂取です。“アブラ=悪”のイメージが強いんですね。繰り返しお伝えしていますが、質の良いものを摂れば全然悪ではありません。むしろ積極的に取ってほしいものなんです。
 
今回は、僕が普段患者さんたちにオススメしている「アブラの取り方」についてお伝えします。ぜひ参考にしてアブラの摂取を始めてみてください。

それでは始めて参りましょう!

目次

アブラの種類は“偏らずバランス良く”

前回、「アブラの質が健康を左右する」ということをお伝えしましたが、実際にどのようにしてアブラを摂っていけばいいのでしょうか?結論から言うと…

特定のものに偏ることなくバランス良く摂る

これが大事です。

食事では、「特定の栄養素に偏らずバランスの良い食事を!」といったことが言われますよね。アブラに関してもこれと一緒です。複数の種類のアブラをバランス良く組み合わせて摂るようにしましょう。

とは言っても、いきなりあれもこれも摂るのは難しいと思いますし、そもそも何から始めていいのか分からない方もいるのではないでしょうか?

ベイビーステップで1つずつ始めて行くのが無理なく取り組める方法だと思います。

“オメガ3”からスタート

まず最初に取り組んでほしいのが【オメガ3】と呼ばれるアブラの摂取です。

アブラの中でも特に大切なのは「必須脂肪酸」と呼ばれるオメガ6とオメガ3体の中で作れないので、食べ物から摂る以外に方法がないのです。

オメガ6とオメガ3は別名「酸素マグネット」と呼ばれるほど酸素を強力に引き寄せます。つまりオメガ6やオメガ3で作られた細胞膜や細胞は、体内でマグネットのように酸素を引きつけるので、細胞は酸素が豊かになって元気になるんです。

酸素がたっぷりの環境下では低酸素を好むガン細胞は増えることができないためがん予防にもなります。

ではオメガ6とオメガ3をひたすらたくさん摂ればいいかというと、人間の体はそんなに単純ではありません。オメガ6とオメガ3は体内で全く逆の働きをすると言われていて、どちらかが一方的に多くなってしまうと体のバランスが崩れてしまいます。

両者の理想の割合は

オメガ6:オメガ3=4:1

しかし現代は普通に食事をしているだけで極端にオメガ6に偏りやすい傾向にあります。アメリカの場合で40:1 とも言われます。食事が欧米化している日本も同じくらいと考えていいでしょう。

オメガ6に偏った食事は体内でアレルギーを促進したり血栓を作ったりします。「オメガ6の摂り過ぎで体内に炎症が起こる」ということが特に最近言われています。

どんなものも取り過ぎたり1つに偏ったりすると…、体にとっては悪影響なんです。

オメガ6とオメガ3は人間が体内で作れないとても大切なアブラですが、現代人の食生活では何も意識せずに食べていたらついオメガ6をとり過ぎてしまいます。

オメガ6を控えめに、オメガ3を積極的に摂る

このように意識しておくことが大切です。

オメガ3はコレで取る!

オメガ3が摂れるのは…

・亜麻仁油
・えごま油、
・ヘンプシードオイル
・魚の油、
・チアシード

などです。僕は毎日昼食に納豆を食べているのでそれに「亜麻仁油」をたっぷりかけて摂っています。スープに入れたり…スムージーに混ぜたり…なんかもいいと思います。

僕は気になりませんが味が気になる人もいると思いますので、そんな方はサプリメントで摂るのが良いでしょう。

サプリで摂る場合、僕のオススメは…

クリルオイルです。

クリルオイルとは、南極海周辺に生息する「南極オキアミ」から抽出される魚油のこと。DHA・EPAといったオメガ3が豊富に含まれています。

サバやイワシなどから抽出したフィッシュオイルを使用したサプリが定番ですが、クリルオイルはフィッシュオイルよりも水に溶けやすく、体内に吸収されやすいです。

使用する際はなるべく原材料が南極オキアミ100%に近いものを選ぶのが良いと思います。

常温液体のアブラは酸化に注意!

常温液体のアブラを取る場合、注意してほしいことがあります。

「酸化」です。

常温液体(植物性)のアブラは酸化速度が速く、酸化が進むと体に悪影響を及ぼす「トランス脂肪酸」になります。

常温液体のものを摂る場合はできるだけフレッシュなものを摂ることを意識してください。

なので常温液体のアブラを買う場合は…

「できるだけ少量のものを」

酸化しにくい工夫は製品それぞれになされていますが、空気に触れれば酸化は始まります。気にし過ぎたら使えませんが、お得用で売られている大容量のものは避けた方がいいと思います。できるだけ少量のものを買って、開けたら早く使い切るようにしましょう。
 
 
いかがでしたか?
 
今回はアブラの取り方についてお伝えしました。
 
食事の質にこだわり始めると無限にコストは上がっていきますが、前回もお伝えしたように「アブラの質が健康を左右する」のは間違いありません。
 
僕自身が食事に関して一番質にこだわっているのがアブラです。そして質の良いアブラを摂り始めて体があきらかに変わりました。
 
ぜひ皆さんも、まずはオメガ3からアブラの摂取を始めてみてくださいね。


今回も最後まで読んで頂きありがとうございました。

久家

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